PDCAサイクルの具体例とは?医療事務の実践教育例ご紹介!

どこの職場でも
業務を円滑、なおかつ効率的に行なっていきたい
というのが一番の願いだと思います。

しかし、実際のところ職場にいる人材は
人それぞれ才能や能力が違いますし、
価値観、考え方もそれぞれで、

それゆえに業務が
うまく回せないという現実がありがちです。

さらに医療事務の現場では、
業務があまりにも多岐にわたるため
新人教育に苦戦するこということもよく聞きます。

それで最近ではPDCAサイクルという教育法が
企業のみならず医療の現場でも取り入れられつつあります。

では、

PDCAサイクルとはなに?

医療におけるPDCA具体例とは?

医療事務職におけるPDCA教育実践例とは?

など、考えてまいりましょう。

PDCAサイクルとは?

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業務を円滑に行うにあたって、
アメリカの統計科学者ウィリアムズ・エドワーズ・
デミング博士が提唱したプロセスです。

どういうものかと言いますと、

Pplan

計画を指します。目標を決め、その目標を達成するために
自分に何がが行えるか書き出します。その際、具体的な数値も計画に含めます。

Ddo)実践

計画に基づき、行ってみます。

Ccheck)評価

一定期間たった後、計画にそって行えているか、
どんな結果になっているか自分の実践を吟味します。

Aact)改善

Cを踏まえ、必要な改善を行います。この改善により、
さらに次のPにどうつながっていくかも考えます。

このサイクルを繰り返すことにより、
業務を円滑に行い、生産性を上げることが
できるというのがPDCAサイクルです。

ではこのサイクルを医療事務でどう実践していけるのでしょうか。

 

医療におけるPDCA具体例とは?

まず現場の立ち位置をしっかりと把握することが必要です。
この病院(医院)に求められていることは何なのか、
求められていないことは何なのか。

ここに来院する方はどんな状況の方が多いのか、
どんなことを必要としているのか。

医師はどんな考え方、方向性を持っているのか。
自分の直属の上司はどんな業務を自分に期待しているのか。
などを把握することが必要になります。

例えば、受付担当だとしましょう。

総合病院の受付ならば、

おそらく求められる業務は
主に患者様対応と、
書類なり電子的な形なり
カルテを回すことでしょう。

そうなれば設定すべき

PDCAの「P」は患者接遇の向上や、
保険などの一般的な知識の向上になるでしょう。

しかし、町医者のような
小さな診療科の受付ならば、

それに加えてレセプトの分野や、
医師や他病院とのやり取りなども
含まれてくるので「P」の幅はより広くなるということです。

医療事務職におけるPDCA教育実践例とは?

医療の事務は複雑かつ広範です。

医療事務の試験に受かったからといって、
入った病院(医院)の事務が

全部理解できるかというと、できないのです。

かくいうこれを書いている私も、
初めて透析専門の医院に勤めた時、

透析の管理料があるということ、
それに含まれる検査や治療などが
あるということを知ることになりました。

この知識がないと、まず先に進めないのです。

ですので、入ってくる新人には

・まず透析がどうやって行われるのか?
・それに伴う点数はどんなものか

の知識から教育しなければなりません。

先ほどの「医療におけるPDCA具体例」で書いた現場を
把握することが、ここで必要となってくるということです。

では透析事務での新人教育を例にとって、PDCAを考えてみましょう。

「P」

●悪い例

「目標:透析事務を把握する  そのために勉強する」

具体性に欠けますし、のちのちサイクルを
回すのに支障が出てしまいます。

透析事務に関する知識を深めるためにはなにができるのか
具体的な方法を出すことが数値で表現することになります。

●良い例

「目標:透析医療がどのように行われているのか知る」

透析医療を学ぶのに必要な要素は

「腎不全について知る」
「透析医療のシステムを知る」
「透析医療の副作用を知る」

になります。

D

「院内勉強会に参加する」、
「腎不全についてや、透析医療についての解説本を読み、調べる」

など具体的な行動になります。

C

悪い例「透析について深く知れた」

これでは評価ではなく感想になってしまいます。

良い例

「上司に自分の得た知識を発表し、
一定評価を得た。
(または〇〇についての知識が不足していることがわかった。)」

現段階でのPの達成率が具体的です。

A

評価に基づき、まだ足りないようなら
D」と「C」を繰り返します。次に進めるようなら、
今回の「P→A」を踏まえた上での次の「P」を設定します。

たとえば前回のサイクルで透析医療についての知識が深まったのなら、
次は「透析医療の保険や医療点数について把握する」や
「透析医療を受ける方への接遇を学ぶ」となります。

 

まとめ

PDCAの設定は、とにかく具体的であること、
達成可能であることが重要になってきます。
そうでなければサイクルがうまく回りません。
仕事の効率が悪いということになります。

具体的で、短期間で達成可能なPDCAを繰り返しつつ、
少しずつレベルアップするのがPDCAサイクルのやり方なのです。