私たちの生活と切っても切れないお金を収納するお財布。
1日のほとんどの時間、お財布は私たちの近くにあります。
人によっては一日中肌身離さず、という人もいるかも? そのくらい身近なものなのでお財布にまつわる話って多いんですよね。
では、
■長財布・二つ折りどちらの財布がいいの?
■財布購入価格の200倍が年収なのか検証してみた
■長財布を使うと年収があがる?
お財布についてのあれこれをホントか迷信か迫ってみましたよ。
■長財布・二つ折りどちらの財布がいいの?
実はお財布に関するアンケートは、いろんなところで実施されています。
このアンケートの結果によると、断然二つ折りの財布を使用している人のほうが多いんです。
どのアンケート結果を見てみても、特に男性の場合は70%を超えています。
そのことを考えると、より使いやすいと大半の人が感じているのは二つ折り財布だといえます。
興味深いのはアンケートを女性に限ると、結果がまた違うというところ。
女性の場合も二つ折り財布の使用が多いものの、男性よりも長財布の使用の率は多いんです。
アンケートによっては、二つ折りを超えているものもありました。
おそらく男性は、ズボンのお尻などのポケットに財布を入れる習慣があるので、かさばらない二つ折りが主流。
女性はカバンなどに財布を入れる習慣があるので、かさばる長財布でも邪魔にならないというところでしょうか。
はたまた興味深いのは、芸能人・タレントなどに限って調査した場合、男女問わず長財布を使用している人の割合がぐんと増えるということ。
華やかで、人の目が集まる世界で生活するこの方達は、持ち物も注目される機会が多いもの。
見るからにハイセンスで、ハイブランド、それに彼らにもっとも必要な自己アピール要素も考えた時、それらを全て満たすのは長財布なのでしょう。
■財布購入価格の200倍が年収なのか検証してみた
国税庁が発表している「民間給与実態統計調査」というものがあります。
つまり日本人はいくら年収があるかという正確な調査結果です。
平成26年度の平均年収は415万円で、男性が515万円、女性は272万円となっています。
日本人の総計で考えてみますと、財布購入価格の200倍が年収説が本当なら、お財布の平均価格は2万円の財布になるはず。
アンケート結果では、1万から3万が一番多い価格帯。
幅があるとはいえ、200倍といえるでしょう。
しかし男性に限って検証しますと、財布購入価格の200倍が年収説が本当なら、男性のお財布の平均価格は2~3万円になるはず。
アンケートの結果では、平均価格は1万円前後です。
200倍には足りません。
女性の場合は年収からするとお財布は1万円強になるはず。
アンケートの結果では、平均価格は1万から2万円で200倍に近いといえます。
どうやら財布の購入価格の200倍が年収というのは一部では当てはまり、一部では当てはまらない「グレーゾーン」のようですね。
あながち間違いでもなく、かといって全くの真実でもないようです。
自分の年収に見合ったお財布を購入しようとした時、「だいたい」200分の1になるのでしょう。
■財布は長財布のほうが年収があがる?
長財布のほうが金回りがよいとよく言われるのを、あなたも一回は聞いたことがあるはず。
どうして長財布を持つと金回りが良くなるんでしょうか。
「お札がのびのびして気持ちいいから」とか、「風水的に金回りが良くなる」とか言われています。
うーん。
お札は無生物ですので、当然「気持ちいい」とは感じませんし、風水も運気を信じるスピリチュアル的なもの。
絶対的な証拠のようなものが、どうも見当たりません。
調べてみますと、長財布を使っている率は、中小企業の社長さんなど管理職の方が多いようなんです。
中小企業の偉い人は大変です。
この景気不安定な中で、会社の責任も肩にずしっと重いですし、社員たちやその家族の生活もリアルに見えます。
お金が回らなくなるのはまさに恐怖。
そんな不安が藁をもつかむ気持ちを生み、「うまくいくために出来ることは、なんでもしておきたい」と金回りが良くなるとうたわれる長財布に手を出すのでしょう。
それで年収が上がれば嬉しいですし、上がらなければもっと頑張る。
つまり経営のモチベーションを上げるグッズが長財布なのではないかと思います。
先ほど、芸能人に長財布を使用する人が多いとも書きました。
彼らもまた中小企業の社長のように、不安定な世間の需要に生活がかかっています。
売れ続けたいという願いや、自分は注目に値する人間であり続けるんだというモチベーションを、自分にも他の人にも持たせるグッズがやはり長財布なのでしょう。
ということで「長財布のほうが年収があがる」ではなく、「年収をあげたい人が願いを込めて持つ財布が長財布」というほうが正解かもしれません。