新緑が美しい季節になって来ました。
目にも麗しく、新鮮感のある香りもとても季節感を感じさせてくれますよね。
緑を観て感じるということは、
心身共に潤いを感じる事ができて、生きる活力がみなぎって来ます。
四季のある日本に生まれ育つと、
四季が移り変わるのが当たり前だと思ってしまいますが、
世界には四季の変化が無い国や地域もあります。
赤道直下の国や地域では、1年365日が夏で、移ろう季節感を感じる事はできません。
そういう国々に旅してみることで、四季が移ろう日本という国の素晴らしさを実感する事ができます。
季節が移ろうと、自ずと生活も移ろいます。
衣替えをしてみたり、布団を交換したり、
旬の食べ物を食べたり、風鈴や花火など、
季節に応じて生活環境や雰囲気を変えて生活します。
四季のある国というのは、味わい深く、文化的だと再認識することができます。
端午の節句が終わり、新緑が美しい季節の到来です。
日本全国そこかしこで、樹々に緑色が映えて、新緑独特の香りが漂って来ます。
お茶の樹々も豊かな緑色になり、茶畑には一面にお茶の緑色が溢れる季節になりました。
新茶の季節も到来です。
お茶は一年に何度か収穫されますが、
4月からの一か月間が一年で最初の茶摘みの季節です。
つまり新茶の季節なんですね。
文部省唱歌の「茶摘み」をご存じだと思います。
夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは茶摘みぢやないか
あかねだすきに菅の笠
と茶摘みの様子が唄われています。
八十八夜というのは立春から数えて88日目という意味で、
概ね5月上旬の季節になります。
この唱歌が象徴しているように、新茶はこの季節に摘まれるのが伝統です。
この季節から夏にかけて、全国に出荷されて、今年の新茶を飲む事ができるのです。
緑茶の美味しい飲み方はいくつかのポイントがあります。
少しご紹介致します。
温度
緑茶は70度から80度位の温度のお湯を注いで
飲むのが最も美味しく飲めるコツと言われています。
沸騰したお湯を注いでしまうと美味しさが半減してしまいます。
苦みも出やすくなってしまいます。
沸騰したお湯を少し冷ましてから注ぐのがお勧めです。
又、お湯の冷まし方ですが、お湯をそのままおいて冷ますのも結構ですが、
急須やお茶碗に入れて移し返す事と手早く温度を下げる事ができます。
一度移し返すと5度から10度位下がりますので、何度か繰り返すと手早くお湯を冷ます事ができます。
急須とお茶碗を温めておく
急須に茶葉を入れてすぐにお湯を注ぐのではなく、
茶葉は入れずに最初はお湯だけを注いで、急須とお茶碗を温めておきます。
それから茶葉を入れて適温のお湯を注いで飲むと美味しいお茶が飲めるのです。
茶葉の量
飲まれる人数によりますが、多すぎず少なすぎずの適量の茶葉を入れましょう。
何グラムが適量かというのは、飲む人数と味覚のお好みによって変わります。
濃いお茶がお好きな方、薄めのお茶がお好きな方、それぞれにお茶のお好みが違いますから、ここでは適量をお伝えしておきます。
抽出時間
これも3.と同じで、味覚のお好みによって変わります。
適度な時間と申し上げておきます。
ただ、1煎目よりも2煎目、2煎目よりも3煎目に時間をかけた方がよろしいかと思います。
おわりに
美味しいお茶は、比較的ぬるめのお湯で、少し時間をかけて淹れると美味しく飲めると言えます。
新緑の季節は、緑鮮やかな風景を眺めながら、美味しい新茶が飲める絶好の季節です。
どうぞお試し下さい。