大晦日・年越しそばの具材に縁起のいい「にしん」ってご存知ですか?

大晦日に年越しそばを
食べる人は多いですね。

皆さんはいつもそばには
どんな具材を入れていますか?

天ぷらですか?

かき揚げですか?

それとも「にしん」でしょうか?


地方によって
そばに入れる具材にも
違いがみられるようですが、

私は
「年越しそば」と言えば

毎年、エビの天ぷらと
かき揚げが恒例です。

特にかき揚げの
サクっていう感じと

エビのぷりっぷり感が
たまりません(笑)

そんな話はさておき

今回は縁起が良いと言われている
「にしんそば」に注目をしてみました。

縁起がいいとなると
ぜひチャレンジしたくなります。

縁起がいい「にしんそば」を食べて
縁起がいい年明けにしましょう!

 

大晦日に「年越しそば」を食べるのはなぜ?


大晦日年越しそばを食べるという習慣が
定着したのは江戸時代のころのようです。

しかし実際のところその由来には
はっきりしたものはありません。

いろいろな説がありますが、
次のようなことが言われているようです。

細く長くのびるそば
長寿になれる縁起の良い食べ物

そばは、長く伸ばして
細く切って食べる食べ物です。

そのために

「延命長寿」
「健康長寿」

などという縁起をかついで食べられる
食べ物になったと言われています。

  1. 今年一年の厄を断ち切る

そばは、他の麺に比べても切れやすい食べ物です。

 

そのために
「一年の厄災を断ち切る」という意味合いで
食べられるようになったと言われています。


「縁切りそば」

「年切りそば」など

とも言われることもあるようです。

 

  1. 金運を呼ぶ

金箔を使う細工師は金粉を集める際に
練ったそば粉を使うそうです。

そのことから、

「金を集める」
「金運を呼ぶ」

言われるようになったようです。

 

縁起のいい「にしんそば」

縁起物と言われる
食べ物にはいろいろありますが、

ここでは「にしんそば」について
少し詳しく紹介したいと思います。

お正月に食べる「カズノコ」が
にしんの卵ということは知っていますか?

 

このにしんを
「にしんの甘露煮」にして
のせてあるのがにしんそばです。

にしんは「二親」とも読むことができる、
ということからにしんそばを食べれば

「子宝に恵まれる」と言われています。

 

特に、これから子供が欲しいと思っている
新婚夫婦はぜひ食べてほしい食べ物ですね!

 

「にしんそば」は古くは
京都の庶民に愛されてきた食べ物のようで、

京都で年越しそばといえば
「にしんそば」が定番とも言われています。

海の幸を刺身や生魚で
いただくということが難しかった京都では、

魚を乾燥させるという方法で
日持ちさせていたようです。

にしんは乾燥すると日持ちするので
京都の人には人気がとてもあったそうです。

また、にしんそばは北海道の名物でもあります。


北海道で取れたにしんも
乾燥すれば日持ちがするので、

遠く離れた京都に運んでも
食べられるというわけですね。

関東地方と関西地方では
お雑煮の具材なども違うように、

年越しそばにも
「だしや具材」に違いがあるようです。

関東といえば具は天ぷらが主流のようです。

そばの上に
にしんの甘露煮がのっている
にしんそばを見て驚く

関東地方の人も多いことでしょう。

にしんには栄養がたっぷり

さて、にしんは縁起もの、
というほかにも優れた栄養効果もあります。

例えば・・

・豊富なカルシウム

・EPAやDHAなどの良質な脂肪酸

・骨や歯を作るのに欠かせないリン

などがあげられます。

 

日本人が魚をあまり食べなくなってから
これらの栄養素の不足が言われていますね。

にしんを食べることで不足しがちな
栄養素を補うこともできると期待できます。

 

蕎麦の健康効果


蕎麦にも、
もちろん体に良いものが
たくさん含まれています。

そばという植物は、
雨風にふかれても日光を浴びると
たちまち元気を取り戻すそうです。

このようなことから
昔から健康になれる、
とも言われてきたようです。

実際、蕎麦の中には
代表的な栄養素「ルチン」が含まれています。

高血圧予防に良い、
血流の改善効果がある

などと言われています。

  また、そばはカロリーも低く、
血糖値も上がりにくいために、

糖尿病を気にする人や、
ダイエットを意識する人にも

有効な食品と言えるでしょう。

まとめ

にしんそばが健康と美容にもいい
魅力的な食べ物だと思えてきたでしょうか?

がんばって、
にしんの甘露煮を作ってみてもいいですし、
簡単に食べられるものも売られています。

いつもの年越しそばに飽きたなら、
今年はにしんそばにしてみてはいかがでしょうか?