エレベーターの中。
授業中や会議中。
友達や、恋人の部屋。
なぜか出て欲しくない時に限って出したくなっちゃうおなら。
がんばって音を立てずに済まそうとしても、隠しきれぬこの臭い…。
泣きたくなっちゃいますね。
おならを我慢したら体に悪い?
おならが臭い原因はなに?
臭くないようにできる?
おならがよく出る、止まらない原因はなに?
対策や改善はできます!
おならがよく出る時の対策
おならは体の中にたまった空気を出す生理現象です。
ですから体にとって必要なことであり、1日10~20回のおならは正常です。
それにしてもなんか出すぎなんですけど…という時は、体に必要以上に空気がたまってしまっている時かもしれません。
おならの空気はどこから体内に入ってしまうのでしょうか?
もちろん食べたものを消化する時に排出されるガスも、この空気に含まれます。
でもこの消化の際のガスは、おならの中のたった10%なんです。
あとの90%は、口や鼻から入ってきた空気です。
おならがよく出る、止まらないというあなた。
下にあげる項目に心当たりはありませんか?
・炭酸飲料が好き
・食べるのが早い方だ
・気づいたら口呼吸している
これらは、空気を多く飲み込んでしまう原因となります。
ですからおならが止まらない時の改善方法の第一歩は次の通りです。
- ビールや炭酸飲料は控えめに。
普通の飲み物を飲む時も、急いで飲まずゆっくり飲む。
- 食事の時は、ゆっくりよく噛んで食べる。
気づくと早食いしているという方は、心の中で数を数えながら噛むといいですね。
30回噛むと良いと言われますが、なかなか難しいものです。10回くらいから始めてみましょう。
それだけでもだいぶ改善できるはず。
おならが止まらない原因には、上にあげたものに加えて病的な要因もあります。
ストレスなどが原因で空気をたくさん飲み込んでしまう「呑気症」というものです。
これは心療内科などで精神的な治療が必要になります。
しかし投薬治療とともに医者に勧められる対策としては、上にあげたことが含まれます。
呑気症の方も、そこまではいっていない方もまず2つのことを実践してみましょう。
さらに消化の時にガスが発生しやすい食べ物があります。
代表的なのはサツマイモですが、ほかにもキャベツ、大根、豆類、リンゴ、牛乳など。
こうしたものを食べ過ぎないようにすることで、ガスの発生をできるだけ抑えられるでしょう。
おならが臭い・臭くない原因とは?
おならの90%が空気なら、本来ならおならは臭くないはずですよね。
どうして臭いがつくのでしょうか。
それは悪玉菌のせいです。
私たちの腸の中には、悪玉菌と善玉菌と呼ばれる腸内細菌が同居しています。
この悪玉菌が臭いの元。
腸の中に悪玉菌が増えるとどうなるのでしょうか。
- 腸の中に腐敗物を溜め込んでしまう
- 体に害になる物質を作り出してしまう
- 善玉菌を抑え込んでしまう
こうなるとおならが臭くなるだけではなく、免疫を低下させたり、
内臓の機能を弱らせたり、怖いことには発ガン性の物質を
体内に多く持ってしまうことになってしまいます。
腸内に悪玉菌が増える原因は、
- 食生活の乱れ
- ストレス
- 便秘
- 加齢
があげられます。
ではこれを踏まえ、改善策を見ていきましょう。
臭いおならの改善方法
- 食生活を改善する
肉中心の食事から、野菜中心に食事へ移行しましょう。
肉類は消化が悪く腸の中で腐敗し、悪玉菌はこれを餌に多く増えてしまいます。
食物繊維は腸に残っている腐った消化物を取り除いてくれ、善玉菌を増やします。
また乳酸菌やビフィズス菌を含む食べ物を積極的に取り入れましょう。
加齢によりどうしても悪玉菌が増える傾向にあるとしても、これらを実践することで改善できます。
- 適度な運動をする
体を動かすと、ストレスが解消され、腸の動きを助けます。
忙しくて時間がないという方でも、エレベーターを使わず階段を使ったり、
寝る前のちょっとしたストレッチでもいいので挑戦してみてください。
上にあげた2つの方法は、臭いの元になる便秘の解消にも役立ちます。
毎日のちょっとした努力でおならの臭いは改善されるはずです。
おならの我慢は体に悪い?
はじめに書いたように、おならは体内に溜まったガスを排出する体に必要な生理現象です。
我慢は禁物です。
我慢すると当然体内にガスが溜まったままになります。
溜まったガスは腸を圧迫しお腹を痛くさせたり、便秘を起こしたりします。
ひどくなると大腸炎を引き起こすこともあるのです。
また体内に溜まったガスのせいで、口臭の原因になることも。
いいことがあるどころか、悪いことだらけですのでおならは我慢せずに、トイレなどでちゃんと出しましょう。
いかがですか?
おなら対策のお役に立てたでしょうか。
人前では出しずらいおなら。
でも私たちの健康のバロメーターですので、嫌わずに上手に付き合っていきたいものです。